ModelMAK/MAG

Q.コスメックのマグネットクランプは安全対策がされていますか?
A.はい、十分な安全対策が施されています。
コスメックのマグネットクランプは、現場での安全性を最優先に設計されています。
MIMS(多重情報監視システム)による着磁力の数値化機能に加え、DMS(ダブルモニタリングシステム)により磁気状態や金型の密着状態を常時監視しています。不完全な固定や異常が検知された場合にはアラームを発し、成形機が動作しないよう制御します。
安全な状態が確認できない限り、設備は稼働しない仕組みとなっています。
Q.MIMS(多重情報監視システム)とは何ですか?
A.MIMS(多重情報監視システム)とは、実際の着磁力を可視化し、安全性を高める監視機能です。
マグネットプレートに金型が密着している面積の着磁力を測定し、その値をデジタル表示することで、実際にどれだけの着磁力が得られているかを確認できます。
また、MIMSセンサはすべてのマグネットブロックに搭載されているため、金型のサイズや配置に関わらず、各金型ごとの実際の着磁力を正確に把握することが可能です。
見えにくいクランプ状態を数値で確認でき、安全性と信頼性を向上させます。
Q.DMS(ダブルモニタリングシステム)とは何ですか?
A.着磁状態を2系統で監視することで、安全性を高める監視機能です。
DMSは、異なる2つの監視方法によりクランプ状態を確認します。
1. MIMSセンサにより磁束の乱れを検知
2. 近接スイッチにより金型のハガレ(浮き)を検知
これらの異なる監視情報で相互にチェックを行うことで、異常や見逃しを防止します。万が一、不一致や異常が発生した場合にはアラームを発し、成形機の稼働を停止させることで安全を確保します。
二重監視により、より信頼性の高い安全管理を実現しています。
Q.MIMS機能により、表示された着磁力の値が正しいかどうかをどのように判断できますか?
A.着磁力の計算値や過去の記録との比較により、表示値の妥当性を確認できます。
MIMSでは、現在の着磁力表示値を理論値や前回までの記録と照合することで、整合性のある状態かを判断することが可能です。
さらに、以下のオプション機能により、より高い信頼性での判定が行えます。
1. 着磁力検定機能:事前に着磁力の閾値を設定しておくことで、設定値と比較し、システムが自動で正常性を判定します。
2. 着磁力正常性自己診断機能:MIMSに磁束密度の測定機能を追加し、実測値に基づいて着磁力の正常性を判断します。事前設定は不要で、システムが自動的に判定を行います。
表示値の信頼性を多角的に確認でき、安全性をさらに高めることができます。
Q.停電時に金型が落下することはありませんか?
A.ありません。永久磁石方式により、停電時でもクランプ状態は維持されます。
コスメックのマグネットクランプは永久磁石を使用しており、着磁・脱磁操作のわずかな時間を除き、動力(電力)を必要としません。そのため、電源が供給されていない状態でも磁力が維持される構造となっています。
これにより、停電や非常停止時においてもクランプ状態が保持され、金型の落下やズレを防止します。
電源に依存しない構造により、高い安全性を実現しています。
Q.マグネットクランプが油圧・エア式と比較して優れているところは何ですか?
A.干渉がなく、さまざまな金型に柔軟に対応できる点が大きな特長です。
油圧・エア式クランプでは、クランプ部のストローク制約により、金型のクランプ部厚さをある程度統一する必要があります。また、クランプ機構や配管との干渉を考慮した設計が求められます。
一方、マグネットクランプは盤面上に突起物がなく、干渉を気にする必要がありません。そのため、サイズや形状の異なるさまざまな金型に柔軟に対応することが可能です。
さらに、永久磁石方式により停電時でもクランプ状態が維持されるほか、油漏れやエア漏れのリスクがなく、配管やシール部品の管理も不要なため、メンテナンス負担を軽減できます。
段取りの自由度を高め、多品種生産にも適したクランプ方式です。
Q.マグネットクランプは、断熱板付きの金型を使用できますか?
A.原則として使用できません。
断熱板は非磁性材料であるため、マグネットの磁力が金型に十分に伝わらず、必要な着磁力を確保できません。
コスメックのマグネットクランプは、万一断熱板付きの金型が取り付けられた場合でも、近接スイッチによる金型の密着確認機能とMIMS機能により着磁力の低下を検知します。異常時にはアラームを発し、成形機の稼働を停止することで安全を確保します。
不適切な使用条件でもリスクを未然に防ぐ安全機能を備えています。
Q.メンテナンスは必要ですか?
A.簡単な定期点検のみで、低メンテナンスでご使用いただけます。
マグネットプレート表面に錆や汚れが付着すると着磁力に影響する可能性があるため、定期的な清掃を推奨しています。
一方で、マグネットプレート内部には可動部品がなく、高い耐久性を有しているため、機械的な摩耗によるメンテナンスはほとんど必要ありません。
また、油圧設備のような油漏れ管理や配管メンテナンスも不要です。
シンプルな構造により、保守負担を大幅に低減できます。